ユーストリームやってたんだ。見ればよかった。ツイートだけ読んでも、かなり多岐にわたる議論が紹介され、漁業者、水産庁の人まで来ているってのはすごいな。逆に、浪費のもとたる商社、大手流通が来ていないというのが、誰が戦犯かってのを明確に示しているよなあ。
 まあ、結局のところ、ワシントン条約で完全規制しか手はないんじゃないかねという気が。日本国内からの自発的な規制は無理そうだ。まあ、規制するなら養殖池、そこに入れるシラスウナギを厳しくチェックするのが、一番確実な規制方法だよなあ。


 以下、箇条書きで。

  • ウナギの資源評価の話。「漁業者の数の減少もあるから,漁獲量の減少ほど資源は減ってないのでは」という話らしいけど、密漁はどの程度計算に入れているんだろう。あと、養殖シラスの放流というのは、ヨーロッパウナギが混じって遺伝子汚染が起きかねない状況では、現実的でないと思う。
  • INCUのレッドリストの話。ウナギに関するデータが少ないという指摘。欧米では科学的なモニタリングが行われているが、日本では漁業者へのアンケートしかないと。漁業資源について議論するなら、データの精密化・量の増大が必要と。資源量はブラックボックス状態か。
  • 産卵場の南下と、それに伴う日本への回遊量の減少の可能性。
  • 養殖の話では、完全養殖で供給するにはレプトセファルスを育てる場所がないという話。
  • 異種ウナギが既に、日本に流入している状況。そもそも、大半のウナギ類は資源量の研究そのものが進んでいない。さらに、養殖場からの流出による遺伝子汚染の問題や病気の媒介の問題などが指摘されている。
  • ウナギの代替品の問題としては、ウナギの脂のにおいが問題らしい。そこがクリアできれば、代替品は何とかなるかもという話も。だとすれば、香料をそれらしく合成する手もあるような。
  • ヨーロッパでもシラスウナギの放流は効果をあらわしていないんだよなあ。
  • 日経の報道たたきw