「県が地震被害想定で報告:最大津波高3‐2.2メートル:県地域防災計画検討委」『熊日新聞』12/9/12

 県地域防災計画検討委員会の地震津波被害想定検討部会(部会長・山田文彦熊本大教授)の第2回会合が11日、熊本市のホテル熊本テルサであり、九州地域の断層で地震が発生した場合の県内市町村別の想定震度や津波高を県が報告した。


 最大震度は、6強は宇城市など1市4町、6弱が熊本市など4市4町3村。5強は八代市など5市12町2村、5弱が玉名市など4市3町3村だった。布田川・日奈久断層帯、別府・万年山断層帯、人吉盆地南縁断層、出水断層帯、雲仙断層群のそれぞれで地震が発生した場合を9ケースに分けて算出した。30年以内の発生確率は、布田川・日奈久が0‐6%、別府・万年山は0‐3%、人吉盆地南縁が1%以下、出水は0‐1%で、雲仙は不明。
 最大津波高は、▽3メートル 荒尾市 ▽2.8メートル 長洲町、玉名市苓北町 ▽2.7メートル 宇土市 ▽2.6メートル 熊本市 ▽2.5メートル 宇城市上天草市天草市八代市、芦北町 ▽2.4メートル 水俣市 ▽2.3メートル 氷川町 ▽2.2メートル 津奈木町―だった。1792年に約5100人の死者を出した「島原大変」と同様の眉山の山腹崩壊による津波は「発生しえない」として検討対象から外した。
 委員からは「“想定外”とならないよう、県民には震度などの最大値を訴えていくべきだ」などの意見が出た。山田部会長は「今回の想定は精度が高く、細かい計算をしている。発生確率が低くても地震に備えることが肝心だ」と話している。  (福井一基)

 うーん、山体崩壊に関しては眉山に限らず、他の山でも起きうるのではないだろうか。金峰山宇土半島あたりの山の崩壊なんかも絶対ないとは言えないと思うが。まあ、可能性はごく低いとはいえるけど…
 実際、熊本市はかなり地震の危険性が高いから、本棚の固定などの対策は必要なんだけど、資金が…


 県の公開情報はこれか→熊本県地域防災計画 地震・津波被害想定調査検討第 2 回地震・津波被害想定検討部会資料 【津波解析】 他は探しにくいな。