「巨大地震の備え「熊本でも必要」:九州大・清水教授が講演:熊本市」『熊日新聞』12/8/29

 九州大教授で、同大地震火山観測研究センター(長崎県島原市)の清水洋センター長が23日、熊本市熊本交通センターホテルで講演し、「熊本でも巨大地震が起きる可能性は決して低くない。備えが必要だ」などと述べた。
 講演会は熊本大教育学部同窓会(渡邊一徳会長)が開き、約90人が聴いた。
 清水教授は、昨年3月の東日本大震災について「陸地側と海側のプレート(岩板)同士が固くくっつき、ひずみをためこむ『固着域』が、想定より大幅に広い範囲で動いた」と話した。
 宮崎県沖の日向灘でも固着域の存在が確認されている。これまでは最大でマグニチュード(M)8程度の地震が起きる可能性があるとみられてきたが「想定以上の範囲で固着域が動く恐れもあると考え、研究を進める必要がある」という。
 熊本では活断層が動いて起きる直下型地震への注意を指摘。阿蘇外輪山の西側斜面から八代海南部に延びる布田川・日奈久断層が今後30年間にM7.6程度の地震を起こす確率は最大6%と説明した。
 1889年に熊本市中心部で起きたM6.3の「熊本地震」は「都市直下地震の恐ろしさを知らしめた」と紹介。現在は山鹿市菊池市熊本市北部での地震活動を注視しているという。「現状では地震の予知はできない。地域の断層や過去の地震の特徴について学んでほしい」と呼び掛けた。  (山口尚久)

 熊本は全体的に油断しまくっている感があるよなあ。自分も含め。ここのところ、県北で地震が多いのは気になるところではある。