「民主化の成功」という国際評価の罠――インドネシアの政治から見えてくるもの | SYNODOS -シノドス-

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 そもそも、インドネシアミャンマーが「民主化」といっても、首を傾げるしかないよなあ。「アラブの春」の破綻からの現実逃避としての、インドネシア民主化「成功」って感じだよな。
 国軍が、組織の利権を最重要課題にしているってのは、どこも変わらないなという感じ。そして、国軍の既得権益の保証、利権の分権化と細分化による地方の権力者の分断と取り込み、政党も企業献金や利権などの配分による管理で、「安定」が創出されていると。まあ、やり方としては日本でも行われたやり方に似ている感じだが、国民の貧困が悪化しているのがネックだな。市民運動や専門家も、仕事が増えて、目先の仕事に忙殺。連帯が薄れている状況。誰が設計図を描いたのか知らないけど、見事なものだ。
 ここから先の問題は、汚職の制圧と、社会的資源の公正な分配なのだが、それは難しそうだな。ただ、殺し合いの連鎖よりマシではあると思うが。ただ、賛美するほどではないよなあ。