ロヒンギャ問題はなぜ解決が難しいのか - 根本敬 - 東南アジア近現代史 SYNODOS -シノドス-

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 うわー、仏教徒ムスリムの対立には、日本も絡んでいたのか。第2次世界大戦中、日本が仏教徒の一部を武装化、それに対し、イギリスはベンガルムスリム武装化させて対抗。それが、血で血を洗う宗教戦争に発展って。
 アラカン王国時代のムスリム移民やイギリス植民地時代、戦後のムスリム流入。三重の移民群からなっているのが、問題を複雑にしていると。明確に「ロヒンギャ」という自称が出現したのは1950年代と。
 さらに、ビルマ語・上座部仏教を鍵とするナショナル・アイデンティティの普及と強引な中央集権化による、ムスリム系住民への排斥感情。さらに、民主化によって、排除を煽る言説や排斥感情の強い国民感情を無碍にできなくなっていることが、状況を悪化させていると。
 さらに、人身売買ビジネスが絡んで、2015年には問題が顕在化したと。
 もう、なんともな。しかし、ミャンマーも民主主義化して、さらに悪化とはね…