「博多港修築第一期工事竣功記念碑」

 ここからしばらく博多港の石碑。意外とたくさんあるもので。これは1931年から42年にかけて行われた、大型汽船が入港できるようにする工事の竣工を記念して建てられたもののようだ。明治時代の石積みの石材を転用したそうで。




石碑正面

博多港修築 竣功記念碑
第一期工事
       廣田弘秀書



石碑裏面

本工事は昭和四年国庫補助の下 市長時實秋穂之
を起工し次代市長久世庸夫防波堤の増築及陸上設
備等を追補し昭和十七年三月に至りて竣功す
総工費八百二十三万余円内六百六十四万円の工事
内務省の直接施工に属し内務技師松尾守治之を
重督せり 茲に其概要を録して之を記念す
 昭和十七年七月  福岡市長 畑山 四男美



説明板

 博多港修築第一期工事
   竣功記念碑
 1931年(昭和6年)に着工された博多港修築第一期
工事は、現在の中央ふ頭(南側部分)の埋め立て、防波
堤の設置を行うなど、大型汽船が入港できる港を整備し
たもので、これにより、内外貿易の要衝の地にある博多港
が、近代港としての第一歩を踏み出すこととなりました。
 この記念碑は、工事の完成を記念して、1942年(昭
和17年)7月に建てられました。
 なお、この記念碑の台座及び周辺の敷石には、旧博
多船溜護岸(明治時代に築造)
の石積で使われていた石を使用
しています。