奥川泰弘『ランドスケープ・クリエイション』

ランドスケープ・クリエイション

ランドスケープ・クリエイション

 図書館から借りたのだが、この種の模型ハウツー本は、やっぱり買わないとダメだな。しかし、お財布事情がががが…
 昔のアメリカ映画に出てくるような景観を、ジオラマで表現するのを得意とする著者の作例と製作過程を紹介する本。『アーマー・モデリング』誌に掲載された記事をまとめたものかな。一部は、雑誌に掲載されたものを見たことがある。
 使い古して色あせたフォルクスワーゲンの車に、昔のアメリカっぽい小物を満載した情景は、いい雰囲気。ファレホやAKのアクリル塗料で基本塗装、とエナメル系のスミいれ塗料で経年劣化を演出する方法は、ラッカー系塗料を使いたくない人間にとって参考になりそう。経年劣化の演出は、いろいろと応用が利きそうだし。
 しかし、ジオラマ上の木の表現がすごいな。最終的に葉っぱは、ペーパークラフトのものを一枚一枚貼り付けるのか。途中で力尽きそう。あと、地面の素材として、コースパミスゲルを使う。などなど、いろいろなノウハウが。