『丸2016年2月号別冊付録:日本の戦車オールガイド』

 こちらが、購入の本命だった感じ。日本の戦車の歴史を、第一次世界大戦後の英仏戦車の輸入から、国産代替、第二次世界大戦、戦後に供与されたアメリカ戦車、戦後の国産戦車と紹介される。試製重戦車や海外から輸入された戦車もきっちり解説されているのが、長所。
 しかしまあ、大戦後半、必死に列強の戦車に追いつこうとしつつ、結局、一世代遅れの戦車しか開発できていないのが泣けるな。あと、あまり装備を使って、戦力を増そうという試みが泣ける。旧式化した95式軽戦車の車体に、同じく余剰となった九七式中戦車の旧砲塔を乗っけて、四式軽戦車。あるいは、四式十五センチ自走砲(ホロ車)が、見た目に反して対戦車攻撃を重視した車両だったとか。低初速の旧式砲でも、口径15センチ級なら弾丸の重さで撃破できるか。漢らしい。
 個人的には、八九式中戦車が、けっこう好き。