『グランド・パワー No020』1996/1

 佐山二郎の『日本陸軍の火砲』を読んで他の国と比較したくなったので、古い雑誌を召喚。「特集:第2次世界大戦のドイツ陸戦兵器」ということで、ドイツ軍の火砲特集。
 ドイツ軍の火砲と比べると、日本軍の火砲はいかにも華奢な感じだな。
 スペック的には、日本軍の火砲も、それほど劣っていないように感じる。というか、ドイツ軍の火砲の射程が短めというか、ソ連の火砲が長射程すぎるのか。問題は、日本軍の火砲の生産数の少なさかね。どちらかというと、火力で劣るといわれたドイツ軍の火砲生産数でも、日本軍とはだいぶ格差があるわけで。
 野戦重砲とか、列車砲とか、要塞砲とか、でかい大砲が並んでいるのが眼福。しかも、ドイツ軍はフランスや東欧諸国、ソ連の火砲を鹵獲して、利用しているからバラエティも楽しい。
 しかしまあ、ドイツ軍も17センチカノン砲なんかは、338門しか準備できなかったのだな。