「ターナーからモネへ」展再訪

 もう一度みたくなったので、ギリギリで出撃。気分によって、絵の見え方が変わってくるものだな。今回は、印象派の絵が、いい感じだった。
 モネの「パラッツォ・ダリオ」、「サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏」は当然すばらしいが、その30年前の「プール・オブ・ロンドン」との違いも興味深い。「ロンドン」では、後のモネの片鱗はあるが、まだ輪郭が残っているが、ヴェネツィアを題材とした二者は、完全に輪郭を失って、油絵具の集合体となっている。それによって、離れてみると光が表現されているように見えるのが、やっぱりすごいな。
 一方、もう一人、表題になっているターナーは、実は、あまりピンとこなかった。なんか、油彩より、水彩の方が、画風に合っているのではなかろうかと思った。


 第一室では、ジョン・コンスタブル「麦畑の農家」、ジェームズ・ホランド「フィリップ4世(美王)の王宮跡」あたりが、好き。
 第二室では、フォーブスの「鍛冶場」が相変わらず良い。あと、ティソの「別離」は、塗りの美しさが印象に残るな。
 印象派では、やはり、モネが。あと、ポスト印象派ヴラマンクの作品が印象的だった。


 前回もらったはずの出品リストを紛失してしまったのが痛いな。もらって来ればよかった。