『アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々』 - HONZ

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 「白人労働者階級」の「上」と「下」への不信か。エリートの政策を信用しない一方、自分たちで働いている誇りを言い立て、福祉に依存する下層階級を軽蔑する。そうなると、下層への低下は、精神的苦痛が大きいのだろうな。つーか、自分たちがよって立つ地盤の薄さに気づいていなかったとも言えそう。
 現状は、アメリカの経済界が製造業に対する投資に冷淡だった結果とも言えそう。何十年も投資を怠って、今から、何とかなるのかねえ。そして、このあたりの製造業の劣化に関しては、海外での生産が拡大している日本も他人事ではなさそう。十年後の日本の姿かもしれない。
 しかし、フェイクニュースに凝り固まった、このあたりの人々を何とかできるのかねえ。