書評などメモ

[本]『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか? - HONZ

 まあ、もう遅すぎるんじゃないかね。遅くとも2000年代に準備を始めていて、もう動き出していなければならなかった課題だと思うが。いまだに、グダグダ、家族制度がウンタラカンタラ言っているようでは。
 人口対策としては、雇用の安定化と家族制度の「解体」が必要とされるわけだが、現在の自民党では絶対無理だろうな。そういうことが可能そうな政党が一つもないのが現実だし。
 あと、東京が人口減少を促進する役割を果たしている現状。都市墓場効果は健在と。高度成長期より、域内での再生産の役割が大きくなったとは思うが。奪い取る人口がなくなれば、東京も急速に衰退するしかないと。
 まあ、熊本市という、ギリギリ政令指定都市に住んでいると、いまいち実感ないんだけどな。

[本]『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』 太陽風が吹けば何屋が儲かる? - HONZ

 メモ。見かけたら読む。
 太陽の影響ってのは、昔から、気候学では重要なテーマだったんじゃなかろうか。

[本]これを読まずに日本の未来は語れない『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』 - HONZ

 メモ。エネルギー業界のについて、外部の人が大まかな見通しを得られる本のようだ。見かけたら読む。

[本]『ホット・ゾーン』エボラ克服には、地球規模の強大な努力が不可欠だ - HONZ

 西アフリカの流行を受けた、著者の追記。
 懐かしい。出た頃、買って読んだ記憶が。エボラ出血熱の出現と拡散の描写はショッキングだったな。まあ、一方で、それほど大規模に広がる種類の病気ではないように見えるのだが。なんで、西アフリカではあんなに広がってしまったのか。
 医療関係者にとっては、ものすごくリスクの高い病気だけど、拡大には限界がある種類の病気だしな。攻撃力が高すぎて、人類社会の中では定着できないと思ったのだが。

[本]『21世紀の貨幣論』 マネーの思想史 - HONZ

 まあ、確かに、わかりやすい金貨銀貨のようなコインはなくとも、交換性や需要が高いもの、あるいは何らかの聖性を帯びた物が、価値の基準になっている事例は多いわな。あと、タカラガイのような装飾性が高くて、実用性のないもの。
 決済システムこそがマネーってのは、なるほどという感じ。
 本書はアメリカ人らしく、ジョン・ローが取り上げられているが、日本ならば荻原重秀あたりが大きく扱われそうだな。

[本]激ウマ&激マズ。へんてこ生物、捕獲せよ! 笑って、喰らって、ためになる『外来魚のレシピ』 - HONZ

 どっかでみたことあるネタだなとおもったら、デイリーポータルZでやっていた話を再構成したのか。
 しかし、写真のワニガメが怖すぎる。こんな生き物が普通にいるのか。
 大量に取れるなら、まとめてとって魚粉かなんかで商売にならないかな。設備投資はどっからかの補助でまかなって…

[本]“偽物の歴史”を教育に用いるのは、倫理の根幹を破壊する行為〜「江戸しぐさの正体」著者・原田実氏インタビュー (1/2)

 いや全くその通りで、 嘘つきが道徳を説くとか、矛盾しすぎて笑いしか出てこない。まあしかし、道徳そのものが、突き詰めれば虚構って気もするな。いま、良いこととされていることも、人間が歴史的に生み出した「決まりごと」でしかないし。人間のやることって、突き詰めていくと、いつの間にか「善」が「悪」にクルリッと反転してしまうんだよな。
 しかし、EM菌の話といい、なんであんなに政治力強いんだろうな…

[本]広まってしまったインチキ江戸『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』 - 火薬と鋼

 上の本の書評。熊本辺りにいると、あんまり広がりを感じないけど。子供とも縁がないし。

[本]山本弘のSF秘密基地BLOG:原田実『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』(星海社新書)

 こちらも同じく書評。なんかすげーな。チョコレートって、19世紀になって出現したものなんだけど。コールドチェーンができる前は、夏にカキ氷食うのは王者の娯楽だったんだがな。

[本]なぜ「ニセ医学」に騙されてしまうのか? / 『「ニセ医学」に騙されないために』著者・NATROM氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-

 まあ、人体に関することはわかってないことがたくさんあって、グレーゾーンは広そう。人によって反応は違うし。
 癒しと人体科学の違い。信頼関係を作ることが大事と。死にそうな時に藁にすがっちゃうのは、どうしようもないと。それがなるべく無害なら、もういいやと。あと、なんか最後まで責任もてといいたそうな感じが。
 テレビの健康食品のコマーシャルも酷いよなあ。ちっちゃく、「これは個人の感想です。実際の効果を保証するものではありません」とかテロップが出てるし。だったら出すなやといいたくなる。
 つーか、子供の頃、喘息対策でいろいろやったなあ…

[本]標準医療を否定する“ニセ医学”に注意せよ―内科医・NATROM氏インタビュー (1/2)

 同じく、NATROM氏インタビュー。
 被害者を責めると、逆にニセ医学を利してしまう可能性か。あとは、「専門が違う」問題。

結局、薬を使わなくても治るけれども、薬がほしいという患者さんを安心させることを目的とした便利な偽薬みたいな使われ方をしているのではないでしょうか。だから、なくならない。

 こういう場合には、儀薬の方が安全ではあるわな。薬は、なんだかんだ言って身体に作用するし。