『モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る』 - HONZ

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 チンギスの都跡とされるアウラガ遺跡の発掘成果の報告の本。
 まあ、モンゴルの王族は、宮殿もテントだったようだから、固定施設が少ないのは当然かな。一方で、鉄関係の工房が大量に存在する。金から供給される鉄を利用した軽騎兵が肝だったという歴史像を描き出すらしい。興味深い。
 西遼と金の代理戦争の場としてのモンゴル高原か。チンギスは、金についた側と。
 しかし、鉄を加工するにも、どっかから燃料を運んでくる必要があったわけだよなあ。そういうのも、金からの支援だったのだろうか。