鴨志田一『神無き世界の英雄伝 2』

神無き世界の英雄伝〈2〉 (電撃文庫)

神無き世界の英雄伝〈2〉 (電撃文庫)

 最大勢力銀河連合の名将、「軍神」スタンリー・マスターズ元帥が10万の艦隊を率いて反撃開始。カプレオラ星系の共和国軍遠征部隊を壊滅させ、さらに、侵攻の構えを見せる。これに対し、企業連合は、昨日までの敵人民共和国と同盟し、銀河連合に対抗していく。


 敗走する遠征艦隊の残存部隊を収容するため、ビソン星系で、足止め作戦を展開する企業連合と共和国の連合軍。しかし、相手に作戦を読まれ、完全に包囲されてしまう。
 このピンチの最中、レン・エバンスは、脱出への最適解を導き出し、銀河連合軍の旗艦に肉薄。敵の目をひきつけ、陽動に成功。同盟軍を、戦力を保ったまま、脱出に成功させる。


 一方で、レンの圧倒的な情報処理能力は、指揮下の参謀たちの能力を超え、参謀たちとレンの間に溝を生じさせる。レンの異能が、レンの孤独を増すことになった。また、ネリーは、レンの健康についての問題も知ることに。
 ここらあたりから、ネリー・クローバーとレン・エバンスの関係が、話のメインになってくる。打ち切りを視野に入れてのことなのかねえ。


 相手方、銀河連合のマスターズ門下の連中が、アクが強くて、良い感じだなあ。