古畑侑亮「幕末・明治における「好古家」の随筆受容 : 武蔵国の在村医小室元長の場合」

https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/27795/1/shomotsu0002001850.pdf
 文献メモ。
 近世随筆が、幕末・明治初年にどのように利用されていたかを、蘭方医小室元長が残した史料から探る。
 近代初期の学者の知的基盤にこの種の随筆類があること。多くの人が、様々な随筆からの抜書きを作成して、「好古家」どうしで情報をやり取りしていたこと。このような抄録随筆が、時代意識を反映するものであることなど。
 儒学系の学問とは違う知識ネットワークの存在。