徳光康『ジェット旅客機バイプレーヤーズ:名脇役たちへのエール』

 旅客機界のメインを張れなかった飛行機を取り上げる本。制度変更で居場所を失った三発機の眷属。ボーイング機が幅を利かす中で、どうしても肩身が狭いエアバス機。それだけではなく、メジャーどころのB747や767でも、会社の事情や潰しの利かない仕様の機体の場合、不遇な扱いを受けることがあるのだな。
 日本航空の破綻が、機種構成に大きな影響を与えている側面もあり。特に747やエアバス機は、機種統一や合理化で、早々に追われたりした。日本エアシステムは、けっこうエアバス機を導入していたのだなあ。
 しかし、こうやって写真を見ていると、昔のジェット機のエンジン、細いなあ。最近の双発機の、直径が大きい高バイパス比のターボファンを見慣れると。747クラシックとか。あと、初代の737のエンジンの細長さ。おにぎり型のエンジンナセルは、二世代目以降の特徴なのか。


 そもそも、見ている飛行機が、熊本空港にアプローチするものばかりなので、主役・脇役の分け方がピンと来ない側面もある。


 個人的には、DC-9シリーズが好きだったな。スレンダーな胴体に、後退翼、胴体後尾にエンジンを配置したデザイン。何年か前までは熊本空港にもよく飛んできていたけど。最近は、737や787、全日空ダッシュ8あたりかな。あと、フジドリームエアラインズエンブラエルは、カラフルで目立つ。