ゲイリー・ウィッツェル『不朽の自由作戦のA-10サンダーボルト2部隊 2008-2014』

 肩の発疹が直らないので皮膚科へ行き直したら、帯状疱疹と診断されてしまった。
 ここのところ、体がだるかったのもこれが原因か。今日、病院で待っているのも、結構疲れたし。せっかく、桜の季節なのに、出かけられなくなってしまった。とはいえ、先週も、イベントがあって出かける気満々だったのに、体が重くて出かけられなかったんだよね。
 体が悲鳴を上げているってことで、おとなしくしておくしかないか。今日も、病院の後出かける気満々で準備していたけど、診察後はがっくり疲れて、ほとんど直帰だったわけだし。
 せっかく、お花見の季節なんだけどねえ…


 本日の読書感想文はこれ。

 アフガニスタンにおけるA-10の戦場エピソード集といった感じの本。
 しかしまあ、アメリカ空軍は、本当に近接航空支援が嫌いなんだなあ。A-10を退役させたくてたまらない。とはいえ、現状、A-10は贅沢なCOIN機といった運用な訳だよなあ。対空ミサイルを大量に装備した近代的軍隊の上空で、長時間滞空は現実的じゃないから、もっと高速の飛行機か、低コストの飛行機にしたいという気持ちは分からなくもないが。こうして、戦場での活動を見ると、現在導入をもくろんでいるターボプロップの単発機で代替できる飛行機じゃないよなあ。だいたい、照準システムなんかのアビオニクスが、導入コストのかなりの部分を占めるわけで。


 C型への改修が進まなくて、いろいろ能力向上でスッタモンダする話。
 そこから、アフガニスタンへの展開。2010年のオバマ大統領の増派とヘルマンド渓谷の制圧作戦がクライマックスだが、今や、アメリカ・アフガン政府とタリバンの講和なんて動きがあったりするわけで、時間がたったなあという感じが。
 ここ数年、こっち方面の情報収集をやってないので、現状が全く分からないのだが。


 やはり、A-10は近接支援機としては、ものすごく優秀な飛行機だな。
 低空での運動性、期待が発する音が比較的静かなこと、悪天候でも飛行可能、さらに防御力が高いので敵の射撃を引き付けることができる。これだけそろっていると、地上部隊の信頼は、そりゃ、絶大なものになるよなあ。
 あと、面白いのは、様々な飛行機が作戦地域上空を飛び回るので、混雑でろくに身動きできない状況に陥る。あるいは、無人機が、同じ高度を維持するのが、2010年ころには苦手だったなどなど。アフガニスタンの上空を様々な航空機が飛び回っていたのな。


 タリバンが持っていた対空機銃ZPU-1を、地域の航空部隊が血眼になって追っかけていたエピソード(59-61ページ)が印象深い。大概の装甲車は、このクラスの火器の射撃に耐えられないのだな。最終的に、A-10で追っかけまわして、撃破。つーか、14.5ミリ機銃だと、A-10でも、当たり所が悪いと大ダメージを受けそうだなあ。
 あとは、係留気球を使った「持続的脅威探知システム(PTDS)」とか。ネットで探しても、日本語の情報が少ない。というか、心的外傷後ストレス障害の略称がノイズとなって、検索できねえ。引っかかったのはこのくらい→未来の偵察は100年前に逆戻り? 再び飛行船が注目されるワケ|ニフティニュース。航続距離が長い飛行船や気球の類が、すでに監視任務に投入されているのだな。


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 衛星より便利ねえ…