Quro『恋する小惑星 2』

恋する小惑星 (2) (まんがタイムKRコミックス)

恋する小惑星 (2) (まんがタイムKRコミックス)

 実に青春という感じがして、いいなあ。特に、三年生組。進路に悩んで、受験勉強で苦労して、あるいは部活での気づきとか。つーか、桜先輩がむちゃくちゃ主人公している感じがある。それに比べると、みらは…
 文化祭の準備で、コミュニケーションの大切さに気づいたり、受験で悩んだり。


 夏から年末までのエピソード。
 下級生組で海に行ってあおとスズが仲良くなったり、文化祭の準備で校庭にパイプ打ち込んだり、バイトしたり、クリスマス会とか。
 やはり、文化祭は文化部では、一年で一番大きいイベント。地質班は、校庭にパイプを打ち込んで自己流ボーリング。運動部に手伝って、引っこ抜く。こういう行き当たりばったりも、醍醐味ではあるよなあ。つーか、学校の校庭は、固そうだなあ。
 一方、天文班は太陽系の模型作り。みらが上手とか、モンロー先輩の月へのこだわり。
 研究発表とジオ菓子の喫茶のごった煮風味展示かあ。


 文化祭の後は、代替わり。二年生のイノ先輩が部長に。しかし、気が弱いイノちゃんは、なかなか適応しきれない。下級生が、小学生の天体観望会の講師をやって、成功体験を蓄積させようとしたり。一念発起して、地学オリンピックに挑戦とか。地味に、こちらも成長しているなあ。そして、好きなもの全開の時の無敵ぶりも良い。


 そして、最後はあおの引っ越し問題。高校生で、引っ越し・転校はきついよなあ。みらと一緒に小惑星を発見しようという夢を持っているだけに、別離は余計つらい。引っ越しを言い出せなくて、悩むあお。
 異変に気づいているのが、ちょっとだけ離れた立場で見られるイノ先輩であるというのが興味深いなあ。


 あとは、スズの実家のパン屋さんでバイトするみらとあおとか、新聞部のイヴ先輩の逆さづりスパイとか。割と、みらとあお、コスプレしてるなあ。メイド系は良いですね。
 個別エピソードでは、桜先輩とみらで、ミネラルショーに行くエピソードが良い。一度、行ったことあるけど、思わず散財しちゃうんだよね。安いのでも、けっこう、おもしろい品物があって。
 とはいえ、継続的な化石のコレクションは、お金がかかるんだよなあ。良い標本は、諭吉さんが飛んでいく。
 ミネラルショー帰りに喫茶店に入って、ミルフィーユを化石に見立てて盛り上がる二人が、めちゃくちゃ微笑ましいのだけどw