片瀬茶柴『虚構推理 1』

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

 アニメもだけど、ツイッターに掲載された試し読みの一話が妙に気に入ったので買ってみた。
 やっぱり、第一話のインパクト強いなあ。アヤカシたちの相談役として、一眼一足となった少女。そして、彼女が一目惚れしたのが桜川九郎。その九郎は、長く付き合ってきた彼女を別れ、それが妖の存在の影響であった。ここらのやり取りがいいなあ。
 そして、無理やり、暴れ妖怪の説得に巻き込まれた九郎は、妖怪に自らの肉を食わせて倒す。子供のころ、妖怪を食った彼は、それで、妖たちにも恐れられる存在になっていた。
 ぼんやりしつつも、生命力を感じさせる山羊のような雰囲気って、そういう肉体が復活する不死身な体質からなのだろうなあ。妖に引き寄せられた少女が、おなじような人間から外れた存在に惹きよせられる。


 後半は、鋼人七瀬編の出だし。
 二年後の話。九郎と別れた紗季さんは、真倉坂市という地方都市で警官になっていた。その街で、スキャンダルから逃亡中のアイドルが死亡。その死んだアイドルが、つぶされた鉄骨を振り回して人を襲っているという噂が。それに不審を感じた刑事が捜査を開始。それに巻き込まれることに。
 九郎の元カノ対今カノの対決が。
 つーか、琴子ちゃん、本当に九郎とヤったのだろうか。