細川コレクション展「二の丸動植物園」

 動植物の意匠をあしらった細川家の調度品、美術品を紹介する展示。兜の飾りがウサギの甲冑や豪華な蒔絵の調度品や食器、かんざしや根付といった装身具、生活のさまざまな場面で、動物や植物をあしらった製品が生活を彩る。ここまで意匠に気を使えるのが、金持ちの証拠とも言えるが。
 時間に追われてバタバタと見たせいで、いまいちちゃんと見切れていないな。再挑戦したいところだが、コロナがなあ…


 圧巻は、19世紀、細川護久夫人が着用した「浅葱地御所解模様小袖」と同時代の「紅地柳蝙蝠撫子模様四つ身」の二点の和服。全体に徹底的に入れられた刺繍がすごい。前者は、白い模様を染め残した上で、カラフルな刺繍を施している。藩主夫人でも、よっぽどの時しか着なかっただろう、豪華極まる服。




 あとは、森派の絵師、森徹山の「栗鼠図」と「群鳥図」が印象に残る。リスかわいい。後者はウォーリーを探せばりにたくさんの鳥が印象に残る。




 このお皿、印鑑でも使っているのかと思ったら手書きか。あと、鮑形の皿とか。




 美術館のサイトに掲載されている、「黒革包紅糸威丸胴具足」のウサギ飾りも印象的。敏捷度アップのアイテムらしい。
www.museum.pref.kumamoto.jp