熊本市現代美術館「G3-Vol.154 CAMKコレクション 静物へのまなざし」

 「静物画」の展示ではなく、「静物」という素材をもとにどのような試行錯誤をしたかというテーマの展示。物故時期から、著作権の保護期間中で撮影不可。


 坂本善三や川上尉平の作品は、前者が抽象画へのステップ、後者も自分の画風を出すための試行錯誤の題材として、静物を選んでいる。川上尉平「支那鍋肉塊」の肉の絵の具の塊みたいな姿が印象深い。


 渕田安子の2作品、「楽しい生活」、「二ツの部屋」は、シュルレアリズム系? 抽象的というか、幾何学的な空間の中に静物画をはめ込んでいる。というあ、前者はガチで後からはめ込んでいるみたいなんだよな。対照感を出すためにはちょうど良かったのかな。


 石田澄夫の作品が6点出品。それぞれ野菜などがふんわりというか、ぼんやりした感じに描かれている。安心してみられる


 野田哲也作品はよく分からない。山本太郎「子供の思い出銀揉紙屏風」、廃業した建具屋さんの在庫を使った銀揉み紙の質感がいいなあ。