南野海風『凶乱令嬢ニア・リストン 4』

 ニアさん、無双巻。
 巨大武闘会の開催のために、10億クラム稼ぐことになったニア。身分を隠して、冒険者リーノの付き人という体で隣国へ出稼ぎ。高額魔獣を狩りまくって、一気に1億8000万クラム稼ぐの巻。実は、巨大十文字鮮血蟹、今世ではじめて遠慮無くぶん殴れる相手だったような。一撃で倒せてないし。あとは、首を折ったり、頭を潰したりだしなあ。


 ニア1年生二学期から冬休みにかけて。
 シルヴァー家のアニメ作品に悔しがったり、埋没に危機感を覚えたヒルデトーラ王女の新企画考案に協力したり。ここから、王女さまの料理番組が出現して、最終的にニアが国外追放だそうで。ウェブ版を見るに、武闘会は通過点で、その後、国を飛び出して諸国漫遊編が待っているようだ。


 あとは、ニアの戦闘力を知っているガンドルフ、アンゼル、フレッサに、「氣」を使った戦闘の指導を行う代わりに、金稼ぎに協力を求めたり。「氣」を見られるようになって、改めてニアの氣のヤバさにビビるアンゼルw


 で、冬休み。地獄の撮り溜めを経て、ニアは王子様に招待されたという体で隣国に狩りに。セドーニ商会差し回しの船を使って、軍隊も敗走した超巨大十文字鮮血蟹を始め、高額な魔獣を狩りまくって金稼ぎ。巨大飛行イカに襲われていた船を助けたり、倒したら呪われる幻獣と戦ったあげく見逃してやったり。


 一方で、公的な名目も消化。隣国ヴァンドルージュにマジックビジョンを売り込みに入っているアルトワールの王子ヒエロと面会。彼の紹介で、ヴァンドルージュの皇子クリストとも面識を得る。さらに、クリストの友人たちの屋敷に招待。そこで、クリストの妹クロウエン、有力貴族ザックファード、その婚約者フィレディアと知己になる。というか、フィレディアにかわいがられるニア。


 その後、十文字鮮血蟹を狩った戦闘力から、安全保障上の脅威と見なされて、裏の諜報組織的なものから呼び出されるリーノ。で、いない間に弱点である付き人を誘拐しようと狙われるが、勿論一番強いニアは返り討ちに。


 ニア大満足の旅行だった、と。


 最後は貴人に対するドッキリの始まり…