九州沖縄スペシャル「農村再生・都市と結んで見直すムラの力」からとりとめなく

偶然見たがなかなか面白かった。
九州の山間地域の過疎の状況と、それに対する対策の事例を扱った番組。
ほかの事をしながら見たので、あまり詳しくは憶えていないのだが、小国町の粘り強く続けてきた地域づくりと、それによって新しく若い人たちが定着しつつある状況は、感心した。
それを最初に動かしだした人となぜ支持され続けたのかまで描いていれば満点だったのではないか。


 熊本大学の徳野教授(?)の「農村は単なる生産の場ではなく、生活の場」(意訳)という発言には、非常に同感する。
また、表題にも「都市と結びつく」とあったが、そもそも山村は孤立した場所ではなく、外部に資源を供給し足りないものを入手する、いわば外部との関係を前提とした場所であろう。
高度成長以後、山村から供給される資材は、工業的な生産・海外からの輸入で代替できるようになったことが、過疎化の原因のひとつであっただろう。
この番組を見ると、新しく外部に売り出すものが創出されつつあるようで、少しばかり安心した(変な言い方だが)。


この番組を見ていて、Uターン・Iターンは、現在の伊勢参りであるなんて考えが浮かんだんだが…
戻ってくる場さえあれば、外部で新しいセンスを身に着けた人間は土地を活性化するのに非常に有効だろうな。