- 作者: 佐山二郎
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 文庫
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戦前の日本の戦車の研究・装備の貧しさが一入感じる。1926年に戦車の研究を始めたというあたりに、日本軍の戦車に対する感度のレベルが現れている。満州事変で実戦投入、日中戦争で拡大開始、太平洋戦争中は優先順位を下げられ、本土決戦を前提に増強されるが使われずに終戦。日本戦車の全盛期は5年程度、98式と97式で、主力戦車は全部語れてしまうのがなんとも。
日本軍の戦車のデザインそのものは結構好きなんだけど。弱っちそうなところなんか特に。
砲兵部隊の牽引車や軍用自動車の歴史についての解説が、特に有用だと感じる。
戦前の自動車産業、というか世界の自動車産業全体が、軍隊との関係を抜きには語れないのではないだろうか。フォードなんかもあるから、飛行機や船あたりと、簡単にいっしょにはできないかもしれないが。