社会保障重視派こそが一番の成長重視派に決まってるだろう

eulabourlaw.cocolog-nifty.com
結構前の。

最近、医療で講演に呼ばれても、年金で呼ばれても、はたまたどういう政治色の人たちに呼ばれても、まず僕が言うことは、「財源はなんでもいい、いま、10兆円の負担増をして、それを全部社会保障の現物給付に回すとする。マクロ経済にどんな影響を与えると思いますか?」


僕の思考回路の中では、内需主導型の景気回復が起こる。しかも社会保障の現物給付は高齢者がたくさんいるところに所得が流れるにきまっているのだから中央と地方のバランスのとれた景気回復が起こる。と同時に、この政策を中長期的には10兆円と言わず、より積極的に展開すれば、老後の不安から大幅に解放されて人びとは真に安心感を抱き、個人で蓄えたストックをフロー化しはじめる。結果、マクロバランスは改善され、財政赤字での需要の下支えの必要も弱まる。

うーん、そんな教科書通りにうまく行くのかなあ。
「老後の不安から大幅に解放されて人びとは真に安心感を抱き、個人で蓄えたストックをフロー化しはじめる」というのは政府や制度への信頼があって始めて可能になるのでは? 「失われた10年」で一番失われたのは、それだと思うし…
確かに、「上げ潮」路線なんかのまやかしよりまともだと思うが。