ヒラリー・ドイル他『4号中戦車G/H/J型:1942-1945』

IV号中戦車G/H/J型―1942‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の戦車イラストレイテッド)

IV号中戦車G/H/J型―1942‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の戦車イラストレイテッド)

 オスプレイ・ミリタリー・シリーズの一冊。長砲身型4号戦車の解説書。このシリーズ、ちょっと物足りない感があるような。基礎知識を得るには悪くないとは思うが…
 本書を読んで面白いのが、やはり生産量。ざっと足してみると7400-7500両程度。意外と少ない。これだけだと、損耗に到底追いつかないだろう。1944年6月1日に東部戦線全体で605両では、全然足りなかっただろう。M4やT34あたりと比べると、やはり複雑な形をしているし、生産に手間がかかるのか。パーツ単位ではともかく、全体の組み立てだけを考えるとパンターの方が生産性がいいのかも知れない。