「プリンセスブライド」フルコンプ

プリンセスブライド BOX SET

プリンセスブライド BOX SET

 中古で見かけて衝動買いしたもの。名前というか、主題歌が有名なゲーム。
 感想としては、まあまあと言ったところ。本編たる第二部、プリンセスゲームの部分があまり面白くないのが欠点だと思う。ただ、1人の男性を、5人の「プリンセス」が奪い合うというストーリー上、あまりきっちり書きこむと、ものすごい殺伐とした話になりそうなので仕方ない部分もあるのかも。あと、主人公の受けっぷりというか、お姫様状態なのが、好みに合わない部分も。聖にすらも攻められている主人公のM体質にはついていけない。ひたすらヒロイン陣の凛々しさが際立つ。主人公が「王子様」らしいシナリオが枝絵留ルートだけだというがなんとも。聖、佳央ルートに至っては、ヒロインが旅立ち、それを主人公が見送るという。
 個別ヒロインについては、聖、佳央、枝絵留がお気に入り。聖は幼なじみにして、古女房的ポジションという、まあここに納まるだろうという立ち位置。悪印象のないキャラ。佳央は、物語のペースメーカーにして「野蛮なプリンセス」あるいは「王子様」。イベントを引き起こしては、自爆する。彼女がいなければ、話はずいぶん退屈になっていただろうなと。「ゲーム」決着後の第三部での、主人公引き回しっぷりが… 枝絵留はこの作品一番のお気に入り。押しの弱い、ぼそぼそ喋りの娘。しかも無防備。こうなにかたまらないものが。
 逆に、ものすごい悪印象なのが愛生。なんだろうねこのムカつきは。イライラするキャラ。悪い意味で子供という感じ。一番嫌なタイミングで駄々をこねる。まあ、彼女がそうやって暴れるからこそ、殺伐とした話にならないで済んだのかも知れないが。遥奈は特に印象なし。