星野亮『オッド・アイ1:時果てる都のエピローグ』

 「惑星破壊戦争」で荒廃した地球で緩やかに衰退していく人類、その居住地「腐都」で、ヒトを喰らう「幻獣」を狩る感情を持たない男。最終戦争で荒廃した地球という点で舞台設定は「ザ・サード」シリーズと似ているが、その雰囲気は全く違う。「ザ・サード」の生命力に富んだ世界に対して、こちらは滅び行く世界。「SFハードボイルド」が書きたかったそうだが、それは成功しているのではないだろうか。
 「幻獣」に関しては、いろいろと設定がありそうだが、これは続きが出ていないみたいだな。