技術力とは何か?

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技術とは、その成果を万人に移転可能なものである。属人的な技能に頼らず、誰がやっても均質な結果を得られるようにする方法、それを技術と呼ぶ。

 うーん、それは狭い解釈のような。現在の工業生産の技術がそのようなものだというのは確かなのだが。この解釈だと、「技術史」なんて、ここ100年ほどしか論じられなくなりそう。やはり、ここで言われる「技能」も含むものではないか。

世間で時折提案される、特殊な理系エリート教育のような仕組みに、わたしが批判的なのもこのためである。欧米やら、あるいは韓国やらで、そうした仕掛けが役に立つように見えることもあるのだろう。だが、たまに「とびきり優秀」な人間を作るために、ボリュームゾーンに属するほとんどの学生を疎外していって、良い結果が得られるようにはわたしは思えない。すでに、この国の教育制度は、「それなりのレベル」をだれもが達成することに失敗しつつあるではないか。

 ここは全く同意。