川尻御蔵周辺

 くまもと工芸会館から南下して、旧川尻御蔵周辺。古城神社、川尻公会堂、船着き場、蔵の建物などを見る。船着き場の石段は、新幹線の建設に伴って、修復改変をうけているようだ。川尻公会堂は常駐している方の案内していただいた。

古城神社






 案に相違して、かなりこじんまりとした神社。この近辺が、中世に川尻近辺を支配していた川尻氏の城があった場所と伝えられている。南北朝期には、北朝方として活躍しているが、戦国時代に没落したらしい。無田川のほとりに建っている。周囲には、熊本市指定保存樹木もある。

瑞鷹酒造の煙突



 場所は良く分からないが、このあたり。今でも川尻のあちらこちらからみることができる。かつては、もっと目立っていただろう。

西南戦争薩軍本陣跡




 昔は宿屋かなんかだったのだろうか。後で調べる。

川尻公会堂と懐徳碑





 昭和五年に瑞鷹酒造の吉村彦太郎氏によって寄贈された建物。中を案内してもらったが、中央の舞台付きの大広間、裏に十畳ほどの部屋が二つ、周りを回廊がめぐっている。調理設備もあるから、祭りや集会など、いろいろな催し物を考慮しているのだろう。あと、懐徳碑は青銅か何かの鋳造品らしい。80周年を迎える建物。→川尻公会堂

川尻の御蔵









 江戸時代に細川藩が置いた川尻御蔵のうち、外城蔵の建物が現存している。割と最近まで、倉庫として使っていたような雰囲気。しかしまあ、よくも壊されずに残ったもので。川尻公会堂もそうだが、このあたりは爆撃を受けていないみたいだな。→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B0%BB%E3%81%AE%E5%BE%A1%E8%94%B5

御蔵前船着場跡








 九州新幹線の開通に伴って、あちらこちらいじられているような感じではあるが… 水が近くて楽しい場所。
 あと、下の写真は「県内で一番最初につくられた公衆便所」なのだそうで。→伝統と歴史の町・熊本市川尻を散策(1)