「熊本の戦跡をフィールドワークする3」に参加

 新聞のイベント欄で見かけて、飛び入り参加。熊本学園大を中心に、大江の第六師団関係の戦争遺跡を見学。学園大第二体育館(旧第十三連隊食堂・酒保)→熊大総合グラウンド正門(工兵第六連隊営門)→歩兵第十三連隊営門→白川中学校正門(旧野砲兵第六連隊営門)→「野砲兵第六連隊之跡」碑の順番で、およそ1時間半くらいかな。
 やはり、学園大の第二体育館が目玉かな。学園大の奥まったところにあって、学外の人間が接触するのは難しそうだし、個人では中に入るのは難しい。今回は団体に引っ付いて、内部の見学もできた。あと、歩兵十三連隊の営門は有名だったが、他にも、学校施設の正門に軍隊の門が再利用されているのが興味深い。場所そのものは移動しているらしいが。各部隊の敷地は土塁で区画されていたという。

熊本学園大学第二体育館

 学園大学北端に建っている建物。大正年間に建設された鉄筋コンクリート建築物。中央の部分が旧食堂で、北の突出部が酒保。本来は、南側にも突出部があったそうだが、そちらは撤去されている。この時代の建物で、今も残っているのは意外と少ないのではないだろうか。細かいところの装飾に手が込んでいるのがおもしろい。内部は少々、暗くて、天井が低いように感じるが。実際に使う側としては雨漏りとかがあって困っているそうだが、大事にして欲しい建物。他には、関連の建物は全部撤去されてしまったそうだ。












 軒下のギザギザとか、出入り口の装飾とか、付属棟の出入り口がかまぼこ型だったりと、細かいところでわりと装飾に手が込んでいるのがおもしろい。

熊大総合グラウンド正門

 ここは、工兵第六連隊の営門を移設したものらしい。普段から、前を行ったり来りしているが、これも戦争遺跡だったとは。



歩兵第十三連隊営門

 こちらは以前から知っていたもの。しかし、山之上団地が撤去されて、周辺の景観が変わってしまったなあ。これが、この近辺で一番目立っている戦争遺跡だと思う。




白川中学正門

 これも戦争遺跡だったのか、その2。知っているつもりで、知らないことばかり。確かに、再利用すれば、お手軽に学校らしい威儀を整えることができる。
 こういう学校の正門も、おっさんが単独行動でじろじろ見るのは難しい物件ではある。



「野砲兵第六連隊之跡」「雄憤偉勲」碑

 この地に駐屯地が移されたときに、それを記念して建てられた石碑に、戦後、駐屯地でったことを知らせる石碑を付加している。全体の写真を撮り忘れたので、依然に撮った写真を再掲。古いほうの石碑の碑文を読めるかなと思って、接写してみたが、ちょっと無理そう。なんと彫ってあるのだろうな。