大江遺跡群現地説明会

 熊本学園大学のグラウンドから発掘された古代の西海道の遺構の現地説明会。付属高校の新校舎建設に伴う発掘だそうで。



 幅11メートルほどの切り通しの官道跡。中心部の通行路の補修跡。道路敷地端の柵跡。大きな岩を少し迂回したり、道路の中心部の岩は上を取り除いて上に路面を作ったりと、対応の違いが興味深い。道路敷地端の不定形土坑が何のために掘られたのか分からないとか。
 写真手前の石が割られたもので、向こうが迂回された岩。中央の調査員の人がいる辺りが通行路だったそうな。踏み固められた跡から、判断できるとのこと。右端の溝のようなものは、車両の轍ではないかという話。



 他の写真。






 出土品としては、この地域が歩兵第十三連隊の駐屯地だったためか、ヘルメットが出土している。どういう経緯で埋まったのか分からないが、なくした兵士は大目玉だったんじゃなかろうか。あとは、須恵器に土師器。須恵器はよその土に混じって二次的にはいってきたものらしい。