日本の城とヨーロッパの城ってどっちが強いの?

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 16世紀以降に限れば、ヨーロッパ・中国・日本あたりの城塞の防御力には特に差はない。どれも、大砲使ってもなかなか落ちない、厄介な代物。ヨーロッパのイタリア式築城も、日本の織豊式城郭も、どちらも火器を前提にしているから、それへの対応はきっちりされている。あと、中国の大都市の城壁はむやみに頑丈みたいだね。遡っていつからそうなのか知らないが。このあたりは『長篠合戦の世界史』を参照。
 中世後期だとどうだろうなあ。この手の城の議論に関してはイスラム世界の築城術ってのも、もっと重視すべきだろうな。ヨーロッパの「中世の城」ってイメージのもとになっている石造りの城も、十字軍で中東の築城術を導入した結果だと言われるし。それ以前の城って土塁と木柵でできているし。
 日本だと、戦国時代までそれほど大規模な城って、あんまりないような感じだしな。ある事柄について、歴史を細かく追おうとすると、結構分からないことは多い。本格的な城の設置って、南北朝あたりからだっけ。