架空線と埋設線 | 無線にゃん

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 個人的には、雑然とした様にも魅力とか美しさはあると思う。電線は醜いという言説そのものが、ヨーロッパの風景論をうけ売りしただけと感じる。正直、電線の埋設程度の小さな問題に巨費を費やすのはもったいないと思う。電線がなくなっても、安っぽい建物だらけになったら、景観もくそもないだろうに。
 あと、電線の埋設と災害問題というのは気になる。その点で、この文章には同意。迅速に復旧できるというのは大事なことだと思う。阪神大震災のひと月くらい後に被災地に入ったことがあるけど、電気が復旧していたのはありがたかった。地下に埋設されている物は、その時点で回復していなかったし。そういうことを考えると、架空線の方が有利だと思う。あと、ここでは触れられていないが、埋設線は水害にも弱いんじゃなかろうか。埋設した管に水が流れ込んでしまうと、排水して、ショートしないようにするには、けっこう手間がかかるのではないだろうか。
 確かに架空線は風と雷と雪には弱そうだけど、大災害時に復旧が早いというのは何物にも代えがたい価値だと思うのだが。良く考えると、ヨーロッパにしても、アメリカの東海岸にしても、災害が非常に少ない土地なんだよな。そこの考え方を、そのまま取り入れても、日本には適合しないのではないだろうか。