加藤神社の石造物



大手水鉢

 この大手鉢は清正公の重臣大木邸使用のもので、現在熊本三大大手鉢の第一といわれている。

だそうだが、「三大大手鉢」ってのを初めて聞いたw


装甲巡洋艦出雲乗員寄進の石灯籠

 何の変哲もない石灯籠だが、寄進した人々と理由がちょっとおもしろい。第一次世界大戦も終わったこの時期だと、旧式の装甲巡洋艦である出雲はもっぱら練習艦任務で遠距離航海を行っていたらしい。旧式とはいえ、大型で居住性もそれなりというところが評価されたようだ。大正10年に海防艦に艦種が変更された直後の航海のようだ。

為大正十一年
 世界周航記念
 軍艦出雲乗組熊本県出身一同


錦山神祠改建碑

 表題は篆刻文字、本文は漢文なので、内容はパス。明治8年に建てられたものらしい。改めて写真を見ると、それなりに読めそうなので、そのうちチャレンジするかも。


「清正公肥後入国四百年」碑と虎の彫像

 旗立て石を含めいくつかの石造物が集まっている。四百年記念碑は1988年のもの。後者の虎の像は、それほど時間が建っているように見えないが、彫作の松原象雲氏が1874年生まれ、1931没なので、大正あたりになるはず。この松原氏、他にも彫像をいくつか彫っている模様。

清正公肥後入国四百年

 この記念碑は 天正十六年(一五八八)六月二
十七日に 加藤清正公が二十七歳にて 肥
後国にご入国されてより四百年にあたる為
それを記念して建立したものである
  昭和六十三年(一九八八)六月二十七日

彫作 松原象雲


遷座記念碑

 鳥居横に建っている。戦後、現在地に移転してきたときの記念碑。つーか、昭和37年まで、京町の南端にあったのな。

遷座記念碑


地鎮祭 昭和三十五年十二月十五日
上棟祭 昭和三十六年十月十三日
正遷祭 昭和三十七年一月二十三日
奉祝祭 昭和三十七年四月二十四日
    加藤神社遷宮奉賛会
      会長 深沢友彦
      理事長 佐久間為人


    加藤神社宮司 湯田 憲一
     仝 責任役員下瀬初太郎
     仝 仝   緒方 武夫
     仝 相談役 小澄 厳男