文化を牛耳る『平山郁夫の真実』 - HONZ

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 「芸術家はえてして貧乏」って、成功した芸術家は大概金持なのだが。後世に評価されるかどうかは別として。現代美術だって、それは変わらない。村上隆なんかも、相当に金持のはず。
 まあ、政治的に動ける人は、何をやっても政治的に動くんだろうな。私利だけではなく、文化財の保存などに身銭を切っているあたりで、あまり悪い評価にならない。つーか、大量の肩書をもっていたあたり、事務的なことに有能だったのだろうな。
 個人的には、現代美術みたいな頭でっかちすぎるものよりも、こういう「商品」的な美術品の方がましだと思える。ある意味、19世紀あたりまでの美術のあり方に忠実だよな。現代美術だって、「権力者」に取り入るという点では、たいして変わらんし。