「馬場楠堰災害復旧記念碑」

 昨日の「馬場楠堰土地改良区改修記念碑」のとなりにある石碑。これは昭和28年の水害の復旧記念碑。626水害の被害のでかさというか。
 しかし、岡本篤氏、この辺のどこにでも出てくるな… あと、裏面の関係者名簿は例によって省略。




石碑正面

馬場楠堰災害復旧記念碑
  沿革
 抑ゝ馬場楠堰並びにこの井手は参百五十年
肥後国加藤清正公が水利土木事業を興し
殖産の道を講ずる為白川よりの分水流策
として元白水村・供合村の間に掘削を施さ
れたものである。丘陵の地点には土砂の沈積
を虞れ天下無類の仕法「鼻ぐり積」を設けて
永久の疎水策を施行し潤す水田九拾五余町歩
耕す農民は斉しくその恩恵に浴した。
 偶々昭和弐拾八年六月弐拾六日 熊本県
全域を襲った豪雨は各地に惨事を引き起し
特に明治以来史上嘗て見ない大豪雨に見舞
われた阿蘇一帯の濁流は白川に集中して大
洪水と化し各所に氾濫し人命の損傷橋家屋
の流失堰の崩落用水路並びに水田の埋没等
その被害は正に暗澹たる惨状を残した。
 当馬場楠堰は災害復旧費五阡九百万円の全
額国庫補助による永久的な県営復旧工事を
完成し今日の美田を再現するに至った。今後に
往時を偲び竣工のよろこびを頒ち之を録して
後世の諸輩銘して忘ることなからん乎。
 昭和三十年十月竣工
熊本県議会災害対策特別委員
          岡本 篤 録す