「馬場楠堰土地改良区改修記念碑」

 馬場楠堰の横に立っている石碑。





台座正面

   碑文
 この堰より取水する井手は下流約一二キロ
メートルに及び この間約一八〇ヘクタール
の水田を潤し 水稲及びメロン トマト 花
卉などの栽培を支え管内農業の発展に大きな
役割を果たしている。
 さて 現在の堰は昭和二十八年の災害復旧
事業により近代工法をもって築造 昭和三十
年に竣工したものである
 以来歳月を重ねるに伴い施設の老朽化が著
しく ゲートの開閉にも支障をきたすなど 
その都度維持管理費を要し 特に土砂吐樋門
の損傷による漏水は激しく減水時の用水供給
に困難を生ずることとなる
偶 平成三年六月三十日から七月二日の豪
雨は三百十ミリに達し 堰下水叩部の洗堀を
中心に甚大な被害を蒙むった このため平成
三年十二月に県営災害復旧工事に着手し 三
ヶ年の工期を経て平成六年三月に竣工したの
である
 又 取水樋門は加藤清正公の遺構である石
組み三門をそのまま保存活用することとして
電動式の近代施設に改修することができた
 この間 熊本県 熊本市 菊陽町 土地改
良区歴代役員 関係受益者の御尽力 御協力
に対し深甚の謝意を表すと共に 工事の完成
を記念し
  ここに記念碑を建立する


  平成九年四月吉日
   馬場楠堰土地改良区
       理事長 永坂元二郎



台座裏面

馬場楠堰災害復旧事業
     (平成三年度‐五年度)
 総事業費 一億九千九百四十一万五千円
 工事内訳
  水叩部復旧 巾一五六m長五五m
  護床工復旧 二五七五m2
  洪水吐改修 幅一二.五m
        一連転倒堰へ
  土砂吐改修 巾七.五m高三m
        一連ローラーゲートへ


団体営ため池等整備事業
     (平成六年度)
 事業費 四千万円
  取水ゲート関連施設一式


(以下、人名略)