【新武雄市図書館】高層/巨大書架の考察 - Togetter

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 ながながと、武雄市図書館の二階巨大書架についての議論が行われている。このあたりの議論を見ると、本当にCCCは図書館の設計や運営のノウハウがないんだなあとしか言いようがない。素人でも、これは無理ありすぎるだろうと思ってしまう代物なのだが。これなら、閉架とたいして変わらん感じだ。後の方の、既製品の書棚が2.2メートル程度って指摘が興味深い。
 あと、ナオカゲという人物が、人類の叡智の宝庫、世界中の美しい図書館20を出して、ヨーロッパにはキャットウォーク式の巨大書庫があると、他の人を論難している。が、ヨーロッパの巨大壁面書架でも、基本的に二階に四メートルの書架を設置するような無茶はしていないよなあ。見てみると、二階以上のキャットウォークは人の背丈くらいで、上のキャットウォークになっている。
 これ、事故が起きないと改善されないのかねえ。

ところで、利用者が安全に本を手に取れない4mの書架って閉架に比べてどういうメリットがあるのでしょう?

床面積を稼げない中で、空間提供をしなきゃいけないんだったら、開架は思い切って減らすべきだと以前にも書いたんですよね。ブラウジングできない開架は、開架の意味が無いわけですから。収蔵効率が全然違います。

 結局、利便性は相当犠牲にされるんだよな。危険がないだけ閉架の方がましという。最近は、圧迫感を避けるために書架を低くする動きが大半というのも興味深い。

館内あちこちにザイルが走り、ヘルメットを被った司書さんが書架に取り付いている… 1階から双眼鏡で2階の書架を見てトランシーバーで本の取り出しをお願いし、書架間の華麗なる振り子トラバースを堪能。なんと素晴らしい図書館だ!想像するだけで胸が熱くなります。

 まあ、他にはない図書館とは言えるかもしれないが…