安永神社の石碑

 花立往還に面した、敷地面積が非常に広い神社。鬱蒼とした境内の木々が印象的だった。由緒の看板によると、御神体は「安永親王」だそうだけど、どういう存在なんだろう。
 あと、この近辺は古くからの集落って感じがしなかったな。



「再築記念」碑

 昭和の初めに強風で境内の木が倒れ、社殿が押しつぶされたことがあったそうだ。で、それを再建した記念に建てられた石碑。しかし、慶長9年創建ってのは、意外と新しい感じだな。
 裏面に関係者の名前が彫られているが、例によって省略。写真が逆光とコケで読めない。


安永神社は皇祖神武天皇第十一の宮の神霊を奉祀し慶長九年九月廿九日御鎮座爾来春風秋雨
三百廿五年旧社殿は元禄十二年一月の造営に属せしが客歳九月十三日襲来せる未曽有の大颶は
鬱蒼天を摩せる社側の大杉を扱倒し全社殿を破壊せしかば区民の慨歎恐懼と神秘の霊覚とは
発して敬神の赤誠となり異口同音建築の議を決し幾多の難局に善処し着々進行災厄後
僅七ヶ月茲に荘厳堅実昭和式の殿堂を竣工し昭和三年御遷宮献殿式を了す豈偉ならずや
然り而して斯る功程を奉せしは全く神明の深厚なる加護と役員及工事関係者並びに
区民一同の奉仕的精神則ち我国民道徳の根本義たる敬神崇祖の信念の旺盛なりし
結果にして実に美事と称すべきなり仰ぎ冀くは御神徳彌尊く社殿長へに坂へ
永遠に国家の隆昌と区民の福祉とを照覧し給わんことを余不文敢て当を
すと雖区民の末班を汚す乃ち叙して記念の辞となすと云爾
  昭和三年六月吉辰           勲八等 山川 正 撰書


「安永神社古社跡之碑」

 上の再築記念碑の脇にある石碑。元の社殿はここに建っていたようだ。



右面

昭和三年四月吉日
 建之 氏子中