二之宮陣内阿蘇神社の石造物

 以前に、狛犬だけ載せて、他は放置していたもの。立田山の山塊にある。由緒のある神社のようだが、今はこじんまりした感じの神社となっている。中世に遡るが、天正年間に火災に遭っているので、それ以前のことは良く分からないらしい。


「鳥居玉垣階段工事記念碑」

 大正時代に境内の工事が行われた際の記念碑。こういう六角柱タイプの記念碑って、大正から戦前あたりにいくつか見かけるような感じだが、なんか流行りがあったのかね。

大正十三年四月


御神殿改修記念

 戦後すぐに行われた社殿改修の記念碑。小さいうえに折れているあたりが、時代を現わしているような。台座に関係者が刻まれているが、例によって省略。まあ、半分、埋まっているからどうしようもないが。あと、工費の下の方はあやふや。

昭和二十四年六月
 工費参百拾参萬参千五百円


竿立て

 叙勲金婚紀念に奉納されたものだそうで。こういうツルツルした石は自分が映るから困る。

二の宮 神恩感謝

奉納
 叙勲 記念
 金婚


    宮本洋孝
    妻 笑美子
 平成十五年十一月吉日


石灯籠

 刻まれた年紀を見ると宝暦9年と彫られている。西暦1759年という年代は、熊本市内に残る石灯籠の中でも、かなり古いものと言える。かつては、立田山南麓一帯に氏子を持っていた神社だったそうだが、かつての繁栄を彷彿とさせる。実際、19世紀あたりの石灯籠は割とよく見かけるけど。



「御造営記念之碑」

 平成10年代に社殿が新築されているが、その記念碑。

二之宮 陣内阿蘇神社
 御造営記念之碑
平成十三年十月二十七日