以前に、狛犬だけ載せて、他は放置していたもの。立田山の山塊にある。由緒のある神社のようだが、今はこじんまりした感じの神社となっている。中世に遡るが、天正年間に火災に遭っているので、それ以前のことは良く分からないらしい。
「鳥居玉垣階段工事記念碑」
大正時代に境内の工事が行われた際の記念碑。こういう六角柱タイプの記念碑って、大正から戦前あたりにいくつか見かけるような感じだが、なんか流行りがあったのかね。
大正十三年四月
御神殿改修記念
戦後すぐに行われた社殿改修の記念碑。小さいうえに折れているあたりが、時代を現わしているような。台座に関係者が刻まれているが、例によって省略。まあ、半分、埋まっているからどうしようもないが。あと、工費の下の方はあやふや。
昭和二十四年六月
工費参百拾参萬参千五百円
石灯籠
刻まれた年紀を見ると宝暦9年と彫られている。西暦1759年という年代は、熊本市内に残る石灯籠の中でも、かなり古いものと言える。かつては、立田山南麓一帯に氏子を持っていた神社だったそうだが、かつての繁栄を彷彿とさせる。実際、19世紀あたりの石灯籠は割とよく見かけるけど。