稲葉天満宮の石造物

 旧浜線沿いにあるが、鳥居と参道は南向き、旧浜線から少し入ったところにある。隣の民家から境内への出入り口がすごく良い風情。




「稲葉神社新築記念碑」

 参道の右脇に建っている石碑。1999年に境内の大木が倒れて全壊したらしい。この手の被害って、なんかあちこちで見かけるな。例によって、寄付者名は省略。



石碑正面

稲葉神社新築記念碑


 神社再建記
稲葉菅原神社の創建年代は明らかで
ないが、菅原道真公を産土神として祀
り歴代氏子の尊崇極めて厚かったが
平成十一年九月二十四日台風十八号の来襲
によって、図らずも創建記念木の大銀杏
が根こそぎ倒れ拝殿真正面より大打撃
を受けて、社殿総ての倒壊に
致ったものである。
茲に於て氏子相寄り話合いは再建に
決り建設委員を選び寄付金を募った処
不況の世情にも拘らず敬神の念篤い
氏子各位による多額の拠出と建設請負
業者の奉仕的作業とによって従前を凌ぐ
見事な社殿の完成を見たことは地区民
一致協力の好例として真に喜びに
堪えず、茲に改めて地域発展の為に
神威愈々あらたかならんことを
 祈念する次第である。
 平成十二年九月吉日
     稲葉氏子一同



台座裏面

宮総代   平野マサ子
仝     平野文
相談役   田口与一
仝     西田政喜
仝     佐伯定夫
建設委員長 上村美昭
副委員長  宮崎一俊
仝     清崎次人
仝     平野政年
仝     宮本幸一
仝     宮崎正弘
区会議員  宮本年光
仝     松岡和人
仝     平野貞勝
仝     平野文
農区長   清崎一矢
自治会長  太田耕一


 設計施工
黄檗建設株式会社
 代表 黄檗賢二
 棟梁 長田雄一
 石工事
 松岡石材店



台座裏面下

収支決算報告
1.総収入 27.058.722円
1.総支出 22.139.394円
1.残高   4.919.378円
   平成13年9月22日
 建設委員長 上村美昭
       外役員一同


「農道改修記念」碑

 こちらは境内の奥、旧浜線の玉垣のすぐそば。1934年に農道を改修した際の記念碑。裏面は風化が激しく、逆光だったために、完全には読めていない。



石碑正面

稲葉江越間
農道改修記念
 昭和九年戌甲春三月



石碑裏面

延長四百余間       世(以下略)
幅員三合○張       話
経費六百余円       人
作業員
 稲葉上揚農業者六○名

玉垣建設記念碑」

 こちらは戦後のもの。旧浜線沿いの玉垣を建設したときのものか。氏子総代以下は例によって省略。写真写りが悪くて、解読できず。


石碑左面

昭和四十二年一月建設


「日露戦役紀念碑」

 日露戦役に出征した人が記念に建設した石碑。生きて帰って来たのだろうか。



石碑左面

明治三十七年十二月二十六日出征



石碑裏面

○○○歩兵第十三連隊
      宮本新