大鳥博士/グループSNE『女神たちの彷徨:バトルテック・リプレイ集2』

 昔のラノベ腐海の底から召喚しよう、その8。
 一昨日に続き、バトルテックのリプレイ集。アージェ小隊の続き。アイカーで戦力を消耗したため、アージェ小隊は、独立の部隊として運用されることに。アージェの故郷、ベリニューのメック技術研究所に、発掘された銀河連盟時代のメックを警備する任務に就く。しかし、アージェの父親の代理でベリニューを統治しているバーディマン男爵の失政による暴動の混乱の中、発掘メックはドラコ連合軍に奪取されてしまう。アージェ小隊は、発掘メック奪還のため、惑星コウベに追撃することに。ベリニューの市民虐殺の責任をアージェの父親にかぶせ、ベリニューの正当な統治者になることをもくろむバーディマンの陰謀、さらに発掘メックの情報をめぐるカウンタースパイの動きのなかで、アージェ小隊はらいら共和国の王家シュタイナー家内部の暗闘に巻き込まれることになる。
 しかしまあ、この手の政治陰謀物って、難しいよなあ。ベリニューの「民主化運動」なんかをみると、現代と違う「封建的な」社会ではなく、現代社会の中での了解ごとを基本に動くのは仕方ないと思う。つーか、アージェ小隊に、他に選択の余地があったのだろうか。情報部の提案を受け入れた場合、シナリオはどうなっていたのか。あと、発掘メックが結局、活躍しなかったのが残念だな。