楊暁捷・小松和彦・荒木浩編『デジタル人文学のすすめ』読書メモ - みちくさのみち

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 人文学的な素材を理系的に扱う方法論ってのは、結局、従来の人文学の手法と齟齬が大きすぎて、プロパーの人ほど手が出しにくい感じがする。
 むしろ、ネット上に人文学のリソースを公開し、情報の流通を促進する方向性の議論が重要なんだろうし、本書もそっち方面に比重があるようだ。そういう点では画像を利用した研究が重要と。海外ではテキストの校訂がデジタル人文学の主流という考え方もあるのだそうで。確かに、大量の写本を並べて検討できるなら、学問は進歩するかもなあ。