広島市土砂災害関連

 地理院地図の防災のところに、航空写真がアップされたが、犠牲者が集中している阿武山東麓の崩落状況がすごいな。谷という谷が、すべて土石流を出している状況。南の緑井浄水場から北の太田川発電所まで、いくつもの土石流跡が。県営緑丘住宅の谷の土石流が一番侵食が酷いけど、八木4丁目と緑井8丁目の扇状地と緑井7丁目の曲がった谷も被害が大きそう。
 同時に、安佐北区の高松山も負けず劣らずの崩落っぷりを見せている。純粋な土石流の規模なら、可部町大字上原の一番谷の上の方が大きいのではないだろうか。新興住宅地が谷を挟んで反対側だったから、比較的被害が少なくて済んだといえそうだが、住宅があったと思しき土石流跡があるんだよな。
 それより北の三入もあちこち崩落の痕跡が見られる。かなり農地が残る、スプロール的な市街化状況だったから人的被害が少なくてすんだんだろう。安佐南区で被害が拡大したのは、比較的「古い」新興住宅地で、谷の上の方まで住宅地が拡大していたことが災いしたのだろうな。土砂災害さえなければ、幹線道路の近くで、鉄道も通じ、郊外型大型店舗もあって、便利な土地だったんだろうと思うが。
 あと、緑井・八木と広島経済大学の下の祇園地域で、広い範囲で道路が茶色に染まっているのも印象的。可部線は自然堤防と後背湿地の境目に作られたのかね。で、後背湿地の跡に泥流が流れ込んだと。
 そういえば、こういう大量の土砂って、どういう風に処理されるのだろうか…


8月19日からの大雨による被害等について
 広島県の危機管理課の発表資料。ここが、一番まとまっているようだ。
 地区不明の行方不明者20名ってのに、腰を抜かすな。あと、緑井7丁目の行方不明者5名、あと八木3丁目の2件の現場で、死者行方不明者16名が多い。今後、行方不明者は重複などで減っていくと信じたいが…
 あと、余裕があれば、人的被害の項は、住所でソートしてほしい。


「8月 19 日からの 大雨等」による広島市土砂災害地域日からの大雨等」による広島市土砂災害地域地形・質的特徴(第 1報)
 八木・緑井近辺は全体が扇状地で、下は谷底平野なのか。全体が危険地域だったんだな。あと、可部東のデータの貧弱さがなんとも。


集中豪雨によるスクールバス運行停止など、影響と対応について ニュース|広島経済大学
 うーん、広島経済大学の近辺は、崩落が割合多いところだし、簡単には復旧できないのではないのだろうか。取付道路わきで崩落が起きているのだから、気象が不安定になれば、即通行止めだろうし。


広島土砂災害 2014年8月20日 - Togetterまとめ 「段丘化した扇状地」は比較的安全…
広島の土砂崩れ 現場付近で投稿された写真 SNSで現地の画像が大量に見られる時代…
八木・緑井の土石流災害その1 : 地形屋の日々の仕事
広島土砂災害:泥に埋まった住宅街 背丈ほどの巨岩 - 毎日新聞