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結局、改造費なんかを含めると、「元を取りもどす」のに10年近くかかることになると。しかも、一旦、ツタヤ仕様に改造してしまったから、別の委託先に委託するのも難しいと。
公務員界隈で聞いた噂では、樋渡は、図書館運営費をあげて、それでコスト削減を叫びだしたというけれど。実際、比較対象の1億4000万ってのは、それまでと比べても膨張しているんだよな。それまでの平均だと、委託費とたいして変わらないという。官僚らしい、数字のいじり方だ。
しかも、将来どこかで、蔵書の分類をNDCに変える負担が加わるしな。単純に本を並べ替えるだけではなくて、目録データベースの変更やラベルの変更が加わるから、結構金と時間とマンパワーがかかるんじゃないかね。その分に関しては、樋渡に費用を請求してもいいんじゃね。
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樋渡以前の状況を知りたいな。
