寺と僧侶が「完全消滅」した:日経ビジネスオンライン

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 廃仏毀釈の話って、本当に胸糞悪いな。
 薩摩とか、宮崎あたりのヴァンダリズムには、ぞっとする。寺院が完全に消滅とか、どこまでやったらそんなことになるのか。しかも、薩摩では10年以上続いたとか。薩摩藩の宗教がらみは、本当に酷い話しかないな。一向宗禁制と弾圧とか、廃仏毀釈とか。ついでに、琉球の搾取とか碌なことしていない。で、首を切り落とされた仏像という形で、その蛮行の証拠は残り続けるわけか。
 明治維新って、新興のカルト宗教による革命って側面が濃厚にあるんだよなあ。しかし、いまどき宗派で寺を選ぶ家ってあるのかね。
 つーか、史料を消滅させたあげく、廃仏毀釈そのものもばっくれて、詳細不明とか酷すぎる。

特に、「寺がゼロ」になった鹿児島では、県や鹿児島市文化財担当者に問い合わせても、「実態がよく分からないし、行政サイドには詳しい人もいない」と言う。

文化財の数が極めて少ないため、県の文化財関連予算の規模は小さく、廃仏毀釈に関する調査・寺院の復元などが進んでいないのも実情だ。

 なんじゃそりゃ。やる気なさすぎる。

《殺されたのは仏ばかりではない。神もまた殺されたのである。(中略)明治政府はこのように伝統的な神仏を全て殺した後にただ一種の神々のみを残し、その神々への強い信仰を強要した。それは天皇という現人神と、アマテラスオオミカミをはじめとする現人神のご祖先に対する信仰であつた。(中略)敗戦によって新しい神道も否定された。現人神そのものが、実は自分は神ではなく人間であると宣言されたことによって、この神も死んだ》