本日のメモ

[歴史]2015年5月22日:琥珀色のノート:So-netブログ

こんぱすろーず氏による史料とその中の意図的な嘘についての語り - Togetterまとめ
 歴史群像に掲載されたパウル・カレルの評伝に関するあれこれ。戦後の「国防軍潔白神話」の生成に与するなど、情報源としての信頼性に欠けるという。戦国史の「武功夜話」や、蒙古襲来における「八幡愚童訓」をどう評価するかといった話に通じるな。
 そういう性格の書物だとすると、史料的価値は極端に低いとしか言いようがないよなあ。カレル著作は、人口に膾炙している以外の長所がないんじゃなかろうか。ソ連側の著作は、歪んでいても、ソ連側史料を使用しているって長所がある。旧軍人の回顧録は、とりあえず本人が書いたないし関わっているという長所がある。一方で、カレルの著作には、そういう史料的価値がない。代替になる情報源があるなら、無視してもかまわない類と評価することができる。近現代史なら、代替となる史料は豊富だし。
 なんというか、パウル・カレルの著作に関しては、注釈版が必要な気がする。詳しくない人が読むと、無意識に偏向した知識を刷り込まれることになる。そのうち読むつもりだったけど、無視しても良さそうだな。


 ほんと、ローマ史なんかはねえ。基本史料が古代ゴシップ文献とか、泣ける。しかし、あそこまであからさまにアレな文献を読むと、史料とは何か考えるきっかけにはなりそうだよなあ。

春画展?shunga? 永青文庫 春画展日本開催実行委員会主催

永青文庫「春画展」記者会見まとめ - Togetterまとめ
 大英博物館で評価された春画展が、日本でも開催されるって話。永青文庫が引き受けたのか。やるなあ。こういう場合、所帯の狭い私立の組織は有利だな。公立の博物館だと調整がたいへんだろうし。
 しかしまあ、東京でやっても見に行けない。
 へえ。日文研のコレクションなのか。警察にも相談したというのが、苦労をうかがわせるな…

[歴史]墓石壊して石垣に 兵庫城で“罰当たり”築城術 (神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

神戸新聞NEXT|社会|墓石壊して石垣に 兵庫城で“罰当たり”築城術
 まあ、あちこちの城で、こういうのは見られる話だよね。お寺なんかも平気で潰しているし、下のほうの狭川コメントの通り、信仰とか、石造物に対する感覚に根本的な違いがあったんだろうな。つーか、明治維新廃仏毀釈の時も、お地蔵さんを壊しまくったり、寺院と文化財を破壊しまくっているしな。
 むしろ、魔よけとか、力の誇示のような意図もあるのか。