書評メモ

[本]書評:江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一 - 柄谷行人(哲学者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

 書店で見かけて興味を引かれた本。近世初頭の新田開発によって、列島社会は生態的に限界状態にあった。その状況を追った本だそうで。まあ、近世中盤から後半にかけて、人口は減少傾向にあったし、そういうのはある程度分かる話だよなあ。
 図書館から借りるのは難しそうだし、買うかなあ。先月は予算がなかったが。

[本]グランプリ出版、「スバル360開発物語 てんとう虫が走った日」 - Car Watch

 名著復刊!
 増補改訂版だそうで。買うか。出版は一月前のようだが。

[本]S・パルンビら『極限の海洋生物』 - 西島建男の読書日記

 メモ。機会があったら読む。図書館には入ってない模様。正確なタイトルは『海の極限生物』で、この記事のタイトルは間違っている模様。

[本]資料と証言から/関東大震災と中国人(田原洋) - 見もの・読みもの日記

 メモ。関東大震災時には、朝鮮人だけでなく、中国人も虐殺されたと。まあ、日本人虐殺事件もあるわけだが。移民が低賃金で労働して競合する労働者と対立するって、外国でもある事例だなあ。
 そして、日本でも、これから先はこのような虐殺が起きるんじゃないかと、危惧するところも。まあ、日中韓の労働者が賃金での競合ってのは、これから先あんまり起きないかな。
 こういうことが、後々の日中戦争に繋がっていくのかもなあ。

[本]『メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー』 (成毛眞 著) | 鼎談書評 - 文藝春秋WEB

 メモ。巨大施設の本をめぐる鼎談。著者は出てこない。しかし、年功序列を「旧式」というが、むしろコンサルに踊らされて、まともに動かない「成果主義」導入に走った連中の定見のなさを指摘するべきだと思う。

[本]前田健太郎『市民を雇わない国家』 - 西東京日記 IN はてな

 そうなんだよな。規制とか、そういうところに人を割いていない。医薬品の検査なんかにも。あるいは、福祉や労働基準監督官なんかも足りていない。こういう状況を知ると、「小さな政府」とか言う連中を信用できなくなる。
 へえ、公共セクターの雇用が少ないと女性の社会進出を妨げる結果になるのか。興味深い。固定相場では、景気が良くなると輸入が増えて外貨準備が減少、景気を引き締める必要が出てくる。人事院が存在して、給与切り下げができないので、定員を抑制することで人件費を圧縮しようとしたと。政府の賃金交渉力と公務員の数の相関関係。

[本]もう一つのユダヤ人救出劇 『指揮官の決断――満州とアッツの将軍 樋口季一郎』 (早坂隆 著)|自著を語る|本の話WEB

 杉原千畝ユダヤ人救出劇と並ぶ「オトポール事件」で中心的役割を果たした樋口李一郎を扱った書物の紹介。その後、アッツ島守備隊の上位の指揮官として、最初の玉砕に直面することになる。

[本]『首都水没』東京が直面する自然災害による危機 - HONZ

 先日読んだ本。首都移転不可避。

[本]おめでたいアメリカ人『暴力の人類史』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

 批判的なレビュー。根本的な「暴力とは何か」が欠けているという指摘。「戦死者」などの定義が、常に揺れていると。それって、根本的にダメじゃね。
 人間には暴力性と、同時にそれをある程度抑止する仕組みがある。それは先進国では、むき出しの粗暴な暴力を抑制されしつつある。同時に、暴力は組織化・潜在化して、見えない形で行使されているように思う。また、先進国から、弱い場所に暴力が輸出されつつあると言う書評の指摘はまったくもってその通り。
 輸出され、インフラを破壊する暴力を見て見ぬふりをする、「おめでたいアメリカ人」ってのは痛烈かつ的確な言い方だな。

[本]坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

 メモ。「社会的選択理論」の入門書と。合意形成をどうやるかが問題だよな。
 三択では、一番支持が薄い選択肢が選ばれてしまう可能性があるとか、単純な多数決原理の限界を指摘か。ボルダルールは、集計が大変そうだな。単純な多数決より、2/3以上とる必要があるようにするべきとか。
 この記事には関連書籍の紹介もあり、ここをこの問題のゲートウェイにできそう。

[本]多民族国家崩壊と“民族自決”の帰結――野村真理『隣人が敵国人になる日』 - Danas je lep dan.

 うーむ。「国民国家」以前。「国民」や「民族」に統合されていない人々が、それらに位置づけられていく過程。なんというか、どこも無残な過程があって、「民族」という枠組みが形成されているんだよなあ。多民族性を否定したポーランドは、第二次世界大戦の解体と再生を経て、より悲惨な民族浄化を経験することになる。まあ、国ごと西に動いているわけだしなあ。

[本]社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 国家神道と国民アイデンティティ

 島薗進「19世紀日本の宗教構造の変容」『コスモロジーの「近世」』岩波書店、2001年の感想。国家神道の基盤として、近世における、政治実践的なイデオロギーの形成と神道的な民族宗教の出現という大衆的な宗教的価値観の変動があったという。ただ、方法論的に、宗教・思想・コスモロジーを架橋できていないということなのかね。メモ。

[本]大阪城天守閣へのお叱り 『ぼくらの近代建築デラックス!』 (万城目学・門井慶喜 著)|自著を語る|本の話WEB

 メモ。
 再建天守閣も、80年もたつと、それはそれで風格が出てくる感じだな。当時の人々の思いは込められているわけで。大阪城のエレベーターは、昭和天皇が日本で初めて乗ったエレベーターかもしれないか。当時としては、先進的だったんだな。

[本]日本はなぜ、危険ドラッグ蔓延を防げたのか | Books Review | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 包括指定で幅広く網をかけて、かなり制圧できているらしい。輸入もかなり厳しく取り締まっていると。製造元は中国の中小化学メーカーで、それも表立ってやるものではなく、身内の関係で無理を言って作らせていると。販売は「半グレ」集団が主流。危険ドラッグや振り込め詐欺なんかの新興のシノギに関しては、暴力団は腰が重くて、むしろ半グレに使われている状況と。

[本]クマムシ研究で培われた、生きるための力 | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 こういうのって、セルフプロデュースと自己管理ができないと、継続できないんじゃないかね。文系にしても、相応の資金とインフラがないと、一角の研究はできないと思うが。まあ、いまどきはどこでもセルフプロデュースは大事か。

[本][軍事]ドイツ空軍 ヨーロッパ上空に敵機なし

 メモ。後で読む。このサイトはなんだろうか。要約したサイトなのかね。他のページも「第二次世界大戦ブックス」を紹介しているようだが。

[本]本棚の本まとめ - 編集者とは何か考える5冊

 本を作る側である編集者にスポットを当てた本。メモ。「NYブックピープル物語」「ベスト珍書」あたりは興味あるな。

[本]おすすめの数学本を紹介していく : その他モノ : 円速 株やFXなど投資系2chまとめ

 メモ。数学も勉強する時間が取れないな。学校で頭に入れとくべきと。
 『直観でわかる数学』、『読む数学』あたりは興味あるかな。

[本]日本の作家で国際的知名度がもっとも高いのは誰か - エキレビ!(1/4)

 ベンチマークとして、アメリカの世界文学アンソロジー採録率が高い作家は誰か調査記事の引用。樋口一葉採録率が高いが、これはマイノリティ重視の文学史の見方に影響されているという。アジアで最初期の近代的職業的女性作家、作品が短い、西洋文学の影響が少ないといった要因で、採録率が高いと。西洋文学からの影響が少ないことが重要なのか。教科書として、その時々の文学史研究や世界観の影響を受けると。
 まあ、今どき、偏りのない文学全集とか出されても興味を引かないわな。子供のころに少年少女文学全集の大半を読破してはいるが、それ以後「文学」にはトンと縁がないな。ジャンル小説か、ラノベばっかり読んでいる。