三雲岳斗『i.d. 1:神使いたちの長い放課後』

 ミステリ色の強い作品。話をすっかり忘れていたから、新鮮な気持ちで楽しめた。
 強力な力を持つ「式神」を内に秘めた「式神使い」と、その暴走を防ぐ「巫護」。両者が組んで、強力な力を扱うことができるようになる。主人公砌は、巫護を失った式神使い。
 学園祭の準備でにぎわう、ゴールデンウィークの学園。その中で殺人事件が発生し、校内は結界で囲い込まれてしまう。さらに、砌には、過去の事件にまつわる新聞記事のコピーが送りつけられる。
 相手の悪意から、砌は犯人を探し出せるかという展開。つーか、元契約者の由希が、一人で納得しすぎて、どうもな。